大豆イソフラボンを原料に腸内細菌がつくるエクオールとは

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健康豆まめブログ

大豆イソフラボンを原料に腸内細菌がつくるエクオールとは

2023/04/19

大豆イソフラボンを原料に腸内細菌がつくるエクオールとは

最近、注目を集めている成分に「エクオール」が有ります。

なぜ注目を集めているかというと、更年期症状の緩和が期待されているからです。

エクオールは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似た作用が有るので、エストロゲンが不足する事により起こる様々な不調の軽減に役立ちます。

例えば、突然起こる動悸やめまい、ホットフラッシュの軽減やLDL(悪玉コレステロール)の抑制、骨粗しょう症やお肌のシワ予防など。

また、最近の研究では、乳がんや卵巣がんの予防に役立つといわれています。

更に前立腺がんの患者の尿検査をしたところ、エクオールを作る事ができない人が多いことが分かり、前立腺がんの予防にも役立つのではないかと期待されているのです。

エクオールは大豆イソフラボンをエサにして、ある種の腸内細菌が変化させた代謝物です。

なので、大豆や大豆製品を食べても腸内にエクオールを産生する腸内細菌が棲んでいなければ、エクオールはつくられません。

 

また、エクオールを産生する腸内細菌は全ての人の腸内に棲みついているわけではありません。

私達日本人は、欧米人に比べてエクオールをつくる力が高いのですが、それは、昔から味噌や豆腐、納豆、醤油等大豆製品と野菜中心の和食にあるといわれています。

日本人でもエクオールを作れる腸内細菌が腸内に棲んでいる人の割合は約50%ですが、近年、若い世代(20~30代)に至っては、20~30%と減少しているのではないかともいわれているのです。

 

エクオールの恩恵を受けるために一番良いと思われる方法は、大豆や大豆製品を意識して摂り、野菜が多い和食を中心に栄養バランスの良い食生活を心がける事です。

腸内にエクオールを作る腸内細菌が居ない為にエクオールの恩恵が受けられなくても大豆製品を摂取する事で大豆イソフラボンの恩恵は受けられます。

大豆を食べれば大豆イソフラボンが増え、そうしているうちにエクオールをつくる腸内細菌が腸内に棲みつく可能性は、「0」ではありません。

また、本当は住み着いているけれども大豆や大豆製品の摂取が減った為にエサである大豆イソフラボンが足りなくて活発に活動できずエクオールの恩恵を受けられていないのかもしれません。

エクオールをサプリメントで摂る方法も有りますがリスクも有るので、商品に明記されている「ご利用上の注意事項」をよく読んでからご利用いただく方が安全です。

腸内フローラのバランスを整えると腸内で栄養分の吸収率が良くなり体中に栄養が巡るようになります。

腸内フローラのバランスを整えるには善玉菌を増やす事が重要です。

善玉菌を増やすには、善玉菌のエサになる食物繊維を摂る事です。

食物繊維は、野菜類やキノコ類、海藻類などに多く含まれているので積極的に摂ると良いでしょう。

腸内細菌は、様々な菌がお互いに影響しあって健康を保っているので、日々、足りないと思う栄養を補って、食生活に彩を持たせることが大切です。

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