臓器の働きを助ける腸内細菌
2020/08/26
臓器の働きに関与する腸内細菌
人の消化管に存在している「腸内細菌」は、どのような種類が、どのように消化管に
存在しているかによって、臓器の働きが大きく変化する事が確認されています。
すなわち、より良い腸内フローラ(腸内細菌の集まり)を維持する事は、臓器の健康維持と増進に役立つ事が示唆されます。
腸内細菌の存在は、体内の色々な臓器の働き「酵素活性」に影響を及ぼしている事が判明しています。
腸内細菌が存在しない無菌動物と腸内細菌が存在している通常動物の各種臓器の働きを比較すると、
無菌動物の場合は、臓器の働きが低下している事が分かっています。
臓器の健康を維持する腸内細菌
動物実験で、肝臓や腎臓等の臓器に障害を与える物質をラットに与えて、
同時に腸内細菌を「与えた場合」と「与えない場合」を比較した結果、
腸内細菌が、臓器への障害を防御している事が分かりました。
肝臓=腸内細菌を与えない場合は、障害が見られますが、腸内細菌を与えた場合は、その障害を防御している事が分かります。
腎臓=腸内細菌を与えない場合は、病変が見られますが、腸内細菌を与えた場合は健康な状態を維持している事が分かります。
また、自閉症児が慢性的な下痢や便秘を経験する可能性は、
健常児より3.5倍以上高いというヒントからアリゾナ州立大学の研究者達は、
自閉症児と健常児から採取した便検体に含まれる腸内細菌を分析しました。
その結果、自閉症児の腸内細菌の種類は、極めて乏しく、
腸が、病原体の攻撃の影響を受けやすくなっている可能性が明らかになりました。
別の研究でも、自閉症患者と健常者では、腸内細菌の種類と数が
大きく異なる事が判明しているとの記事が掲載されていました。
以上の事は、腸内細菌が何らかの形で、私達の健康に寄与しているという事ではないでしょうか。
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