私達の消化管に存在する乳酸菌の働き
2019/12/18
一般に糖を分解して乳酸を作り出す菌を乳酸菌といいます。
乳酸菌は、漬物や味噌、醤油、チーズやヨーグルト等の食品から乳酸菌製剤等の医薬品にまで使われています。
乳酸菌は、私達の腸の中にも存在しています。それは、腸内乳酸菌と呼ばれ、一般環境(自然界)に存在する乳酸菌とは異なります。
一般環境(自然界)に存在する乳酸菌は、私達が口にする食物等を通して消化管に入ってきますが、
元々、私達人間の体内に存在する菌では無いので、胃酸や胆汁等の消化液によって死滅し、たとえ生き延びたとしても一週間程度で、
体外に排出されてしまい、腸内に定着する事はありません。
一方、腸内乳酸菌は、元々体内に存在している菌なので、消化液に強く、また、健康な人の腸には、たくさん定着しています。
腸内乳酸菌は、株レベルでの研究が行われています。
腸内乳酸菌の株レベルの研究によって、体内の各臓器を活性化したり、免疫力を向上させたり、
数種類のホルモンやビタミンをつくりだす菌株が発見されています。
様々な研究により、腸内細菌は、私達の健康にとって、とても重要なことが分かってきました。
今後の研究によって、様々なことが明らかになっていくことでしょう。
腸内細菌についての詳細は、「コッカスについて」をご覧ください。