腸内細菌は、ビタミン、ミネラルと一緒に働いて健康を保ちます
2020/12/05
腸内細菌は、おもに私達の腸の中に棲み、
私達が毎日食べる食物を栄養源にし、様々なエネルギーに変えて
私達の健康維持に大きく関与しています。
腸内細菌は、ビタミンやホルモンをつくります。
腸内細菌は、多種多様の酵素を持ち、
色々なビタミンやホルモン等多くの物質を産生します。
腸内細菌が産生しているビタミンは、ビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン酸、
ビタミンH(ビオチン)、葉酸、ニコチン酸等が有りますが、
近年、ビタミンCも少量ですがつくられている事が判明しました。
腸内細菌はホルモンも産生していますが、ホルモンを産生するだけでなく
ホルモンの分泌を促し、バランスも整える役割を担っています。
腸内細菌が産生しているホルモンは、セロトニン(神経伝達物質)、ドーパミン(神経伝達物質)、
ステロイドホルモン、消化ホルモン等が有ります。
また、体内でつくられるセロトニンの90%は腸内でつくられているそうです。
そして、腸と脳を直接繋いでいる迷走神経によって脳内に分泌されます。
※余談になりますが、セロトニンは神経伝達物質ですが、
同じ神経伝達物質のドーパミン(喜びや向上心、学習能力などに関与し、過剰に分泌されると過食症やアルコール、
ギャンブル等の依存症になり、分泌が不足すると物事への関心が薄れ、運動や学習力が低下します。)や
ノルアドレナリン(怒りや不安、恐怖等を起こします。過剰に分泌されると怒りっぽく、キレやすくなり、
分泌が不足すると気力や意欲が低下しうつ状態になりやすいといわれています。)の
分泌量の調節をして精神面を安定させる事から「幸せホルモン」とも言われています。
カルシウム(ミネラル)の働きを助ける腸内細菌
日本人に足りない栄養素の一つにカルシウムが有ります。
カルシウムが不足すると、骨がもろく折れやすくなるばかりでなく、
高血圧や動脈硬化、糖尿病を促進させたり、神経過敏になり、イライラさせたりします。
しかし、カルシウムを摂取すればするほど体内にカルシウムが吸収されるとは限りません。
カルシウムの働きを高めるには、カルシウム、マグネシウム、ビタミンC、
ビタミンD、腸内細菌の組み合わせが重要です。
カルシウムとマグネシウムは、一緒に働いて、健康な歯や骨をつくり、
心臓や血管の健康を維持しています。
ビタミンCは、カルシウムの働きを高めます。
ビタミンDは、カルシウムを運び、沈着させる為になくてはならないものです。
腸内細菌は、色々なビタミンをつくり、カルシウムなどのミネラルの吸収や
余分なミネラルの排出に役立っています。
ミネラルとビタミンと腸内細菌は単独で働くのではなく、それぞれが
相互に働きを高めあって、私達の健康維持に関与しているのです。
※腸内細菌は、色々なビタミンをつくり、私達に供給しているのと同時に、
食品から摂取するミネラルやビタミンなどを代謝し、その形や働きに影響を与えます。
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