砂糖を結合させて体内に吸収させない腸内細菌
2020/05/25
私達人間の腸内には、約300種類以上の腸内細菌が存在しています。
近年、その腸内細菌が私達の健康に大きく影響を与えている事が分かってきました。
腸内細菌の中には、私達人間が砂糖を腸から体内に吸収する前に
エネルギー源(エサ)として砂糖を使い、乳酸をつくる腸内細菌と、
私達が体内で砂糖を吸収する前に、吸収できない状態(多糖化)にする
酵素を持った腸内細菌が存在します。
砂糖を体内に吸収する際には、ブドウ糖と果糖に分解して行われます。
その腸内細菌が持つ酵素(プラクトシルトランスフェラーゼ)は、
砂糖を分解する時に果糖をたくさん集めて結合させます(多糖化)。
たくさん結合させた果糖は、体内に吸収できなくなり、体外に排出されます。
実際に、試験管に入っている砂糖水に多党化する酵素を入れると、
透き通っていた砂糖水が濁ってしまい、多糖化され、砂糖の吸収が、
大幅に減少された事を示しています。
このように腸内細菌は、私達の健康生活に深く関わっているのです。
腸内細菌について更に詳しい事は「コッカスについて」をご覧ください。